フェイシャル将棋

長兄家族が帰ってきた。甥っ子と姪っ子には相変わらず「ハナーお兄ちゃん」と呼ばれて一安心。達成したい目標が多い割に能力が不足してるんで、若々しく健康であることはかなり重要。

近所の夏祭りに行くなど甥っ子姪っ子を猫かわいがり。子供とは精神年齢が近いからか、接していて非常に癒される。

夜半、将棋をやる前に父と3兄妹で家族麻雀。なんとかオリンピックサッカー決勝戦で懲役の集中力がないうちに将棋に持ち込みたかったのだが(ベストの長兄に勝つとかいうスポーツマンシップなんてものは私にはない!騎士道やスポーツマンシップはちゃんと実力がある方がやればいい。私のような小物が格上に挑む場合は反則ではない範囲で様々な要素を動員してナンボであるw)。麻雀、上がった回数は最多だったが、珍しく振込も最多の2回という出入りの激しい麻雀だった。結果的に僅差の3位。父や長兄はさすがに緻密にやるので強い。このあたりは性格が出るし、将棋と似た感じだ。ちゃんと基礎知識を身につけたうえで読む人間は強い。当然のことだが。

で、フェイシャル将棋である。麻雀の最中に妹が「次兄は長兄対策で戦法用意してるって」と口を滑らせた(笑)。

ハナー「ああ、お前。俺のテスト前に『うわ、やっべぇ。俺何も勉強してねぇ。』『うっそ、今日英語のテストだっけ? 間違えて保健体育勉強してたわ~』と勉強してないふり作戦の一端が崩されてしまったじゃないか!w」

今回、私が用意した主力戦法は以下の3つである
先手=「ダイレクト四間飛車」(向飛車、升田式石田流や立石流への変化含む、独自変化を1つ用意)
後手①=相手の初手が飛車先なら「阪田流向飛車」(通常版、筋違い角以外に独自変化を1つ用意)
後手②=相手の初手が飛車先以外なら「後手3二飛戦法」(通常版、升田式石田流以外に独自変化を1つ用意)

このほかに珍妙な奇襲戦法を3つ。3日間、長兄が滞在する間に感覚を破壊するべく第一局は奇襲を仕掛けるのもアリだが。。。

振り駒の結果、私は後手になったので長兄の先手を見て方針を決める。

●2六歩 ○3四歩 ●7六歩 ○3二金 ●2五歩 ○3三角

長兄は飛車先をついてきたので、こちらは阪田流向飛車にする。私の3三角の時点で長兄が呟く。
長兄「ほう、阪田流向飛車か。変わった戦法を引っ張り出してきたな」
さすがによく知ってる。

だが、それが付け目である。比較的マイナーな戦法であるがゆえに分岐変化は知るまい。

●3三角成 ○同金 ●7八銀 

ここで筋違い角にして乱戦を仕掛ける手も有力だったが、言動からして長兄はその変化を知っていると予想。素早い仕掛けは見送り、プロの棋譜にもおそらくない「独自の仕掛け」を用意している。これは見破れまい。自分のかつての戦法である車懸がヒントになっている。すべての戦法をただ棋譜暗記するのでは自分のものにしたとは言えまい。戦法の狙いを理解すれば、アマチュアレベルであれば通用する独自の仕掛けを作り出すくらいしたい。


○2二飛車 ●3八銀 ○4二銀 ●7七銀 ○6二玉 ●6八玉 ○7二玉 ●3五歩

ここでの3五歩が最初の狙い筋。相手の右桂馬の活用を封じる。このあたり「振飛車共通の感覚」と言うのがあるっぽいと最近思う。

●4六歩 ○8二玉 ●4七銀 ○9六歩 ●9四歩 ○7二銀 ●8八玉 ○4四歩 ●7八金

互いに金銀2枚で薄い囲いである。いつも私ばかり「薄着」で戦うことが多いが、今回は相手にも薄着を強要している。

○3四金 ●3六歩 ○3三桂馬 ●3五歩 ○3五同金 ●3八飛車 ○3四歩

この金がオリジナルの仕掛け。遅まきながら狙いに気付いた長兄が3筋の歩をつっかけてきたが無視して桂馬を跳ねる。私の感覚では「石田流の飛車の位置に阪田流の金を持ってきて活用する」というもの。金独自の動きでここに前線基地を作り制空権を握る。そしてシンプルに2五の歩を数の暴力でむしりとる。3五歩からの流れはすべてがこのための伏線だ。相手が仮に角をきかせてくればこちらも4三に角を加算することで確実に1歩かすめ取ることができる。「制空権+1歩得」これが私独自の「ハナサカ(ハナー+阪田流)向飛車」である。

●3八飛車 ○3四歩 ●2八飛車 ○2五歩 ●3七桂馬 ○6九角 ●4八金 ○3六金

長兄の対応に珍しくブレがみられるのに付入る。狙い通り歩を払い、金を目標にしてきた瞬間に角打ち。そして盤上に残りやすい金を裁くことに成功する!

・・・ウソです、ごめんなさい。最後の3六金は感想戦で父や長兄が「こうすればそっちが良かった」と示した手である。本番ではこれを見落とし、単に7八角成としてしまい、その後薄くした玉相手に圧力を加えるも、最後はならべ詰めで惨敗。このくらいのリードではダメかぁ。

長兄「受け間違えて『やべぇ負けかな』と思ったけどな。まあ終盤でひっくり返せるのはわかってるからな」
ハナー「・・・まあ今日のところは見事と言っておこう。だが、今敗れたハナサカ流は我が戦法一番の小物」
長兄「なん・・・だと?」
ハナー「ふはは、たった3日の滞在期間ではたして我がすべての戦法を倒せるかな? すべての戦法を倒さずして勝利した気分になられても困るのだよ」
長兄「うわぁ、なんか面倒くせぇな(笑)」
ハナー「残り時間が少なくなってきたときに『頼むから対局してくれ』と頭を下げてくるのはウヌのほうよ!」
長兄「まあ・・・大体分かった。」
ハナー「うわ、めっさ腹立つ。こちらの用意した戦法のどれか一撃でも入ればワシの勝ちだ。勝ちなんだからな!おぼえてろ!(先手後手ともに一勝が一応目標だったはずだが、早くも現実を見据えて目標をダウンしているw)」

やりたい作戦は大体準備通りできた。今回の敗戦も「伏線」に過ぎない。この戦法を警戒すれば、それゆえに新たに生じる隙を狙う形が用意してある。将棋には「見えない情報」や「ランダム性」はない。ゆえに読み漏れさえなければ「当然に準備した状況になる」わけだ。今日は負けたが、3二飛戦法、そしてエース格のダイレクト四間がまだある! 諦めん、ソレが楽しい。

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